翻訳会社間のキーワード戦争
会社の存在価値はキーワードで決まると言っても過言では無い。翻訳会社とて例外ではない。それぞれの翻訳会社は翻訳に関する様々なキーワードでのサーチに対して他社よりも敏感に反応するWEBページにしようと躍起だ。
翻訳会社ソリュテックの場合、英語翻訳と中国語翻訳を扱っているが、昨今、高品質の中国語翻訳を比較的低価格で供給できるシステムが出来上がった関係上、英語翻訳より、むしろ中国語翻訳に力を入れている。誤解の無いよう断っておくが、それは英語翻訳をおろそかにすると言う意味ではない。そのような状況から、中国語翻訳で誰かがサーチした時に、翻訳会社ソリュテックのプレゼンスをいかにアピールできるかというのが重要な課題となる。
しかし、中国語翻訳のエリアは激戦区で物事は簡単ではない。サイト色を、かなり強力に中国語翻訳色に染めなければ翻訳会社ソリュテックのプレゼンスをアピールできるようにはならないのである。ところが、翻訳会社ソリュテックというのは英語翻訳や、更に言えば、通訳関連のビジネスや、技術関連のビジネスや、美容健康関連のビジネスなどなど、様々なビジネスをやっていて、メインのサイトを強力に中国語翻訳色に染めるなどということは、到底不可能なのである。
(時間の都合上、途中の思考過程は省略)
将来的には会社名にメイン・ビジネスのキーワードを含む形での分社化が進むであろう
結論からすると、究極的には「1会社1キーワード」でないと、激しいキーワード競争に勝ち残れないのではないかと考えている。
弊社のパートナーの翻訳会社に「翻訳のサムライ」というブランドで翻訳サービスを提供している福岡の会社がある。 ブランドネームに「翻訳」というキーワードを盛り込むべきであるとアドバイスしたのは我々なのだが、このケースでは、狙い通り「翻訳」でサーチすると良い結果が得られている。
これは、ディレクトリなどに「翻訳のサムライ」という形で登録され、「翻訳」というキーワードを含むアンカーリンクから「翻訳のサムライ」のWEBページが呼び出されるからである。「翻訳のサムライ」を運営している会社は、翻訳以外にも学習塾や英会話スクールの運営などを行っているものの、サイバー・ワールドにおいては、ほぼ、翻訳というのが圧倒的なキーワードとなっている。
ここで、1会社1キーワードではなく、1サイト1キーワードでも良いのではないかと考える人もいるだろう。確かに、ある程度はそれでも良いのかもしれないが、私は、それでは不十分であると考えている。たとえば、ある著名なディレクトリでは、1つの会社が複数のサイトを作ったとしても、会社という単位でグルーピングされてしまう。そうすると、複数のサイトを作ったとしても、1つのサイトが分割して複数のサイトになっていると見なされる可能性があり、狙った効果が十分に発揮できない可能性がある。それに、そもそも、アンカーリンクが会社名である場合には1サイト1キーワードというロジックは無意味だ。だから、サイバー・ワールドで良い業績を狙う会社は、専門分野ごとに会社を作る形での「分社化」が進むであろう。翻訳会社の場合、取扱言語、専門分野、地域ごとに分社化が進んでいくだろう。
翻訳会社ソリュテックの取り組み
翻訳会社ソリュテックでは、上記の考えに基づき、取扱言語、専門分野、地域ごとに分社化を進める計画である。しかし、そう急に分社化を進めても成功しないと考えており、現在、その1歩手前の、1サイト1キーワードでのコンテンツ作成を進めている。1サイト1キーワードでのコンテンツ作成が有る程度完了したら、それぞれのサイトは、メインビジネスのキーワードが冠された社名の新会社に引き継がれる予定だ。
さて、どのような結果になるか、実験結果が今から楽しみである。
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